球春到来も間近。阪神タイガースの選手は春季キャンプに向けて自主トレに励んでいます。
一方で怪我の様子もチラホラと報じられており、どの選手がスタメンを奪取するのか注目されている状態です。
各選手の自主トレは以下記事でまとめています。
2022年3月25日京セラドーム大阪にて開幕する阪神タイガースのペナントレース。
今年の開幕スタメンを大胆予想していきたいと思います!
今回は一塁手は誰になるのか見ていきましょう。
昨シーズンのスタメンは?
まずは2021年のスタメンを振り返ってみましょう。
1番(中)近本光司
2番(二)糸原健斗
3番(一)マルテ
4番(三)大山悠輔
5番(左)サンズ
6番(右)佐藤輝明
7番(捕)梅野隆太郎
8番(遊)木浪聖也
9番(投)藤浪晋太郎
昨シーズンはオープン戦で好調だったジェフリー・マルテ選手が一塁手として開幕スタメンの座を掴みました。
開幕戦では4打数0安打と結果はふるいませんでしたが、開幕カードで見ると、3戦目に3打数2安打1本塁打で持ち前の打棒を発揮して大きな活躍を見せています。
なにより昨シーズンは選球眼が神がかってましたよね。
ボール一個分だけ外れた外角をつく球でもピクリとも動かない姿には驚かされました。
ピッチャーにとってはすごく嫌なバッターだったことが想像されます。
昨シーズンの一塁手での出場選手は?
ではシーズン通して一塁手として出場した選手は誰がいたのでしょう?
出場試合数や失策数などを見ていきたいと思います。
以下、一塁手での出場試合数順に並べた昨シーズンの成績表です。
試合(全) | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 長打率 | 試合(一塁) | 失策(一塁) | 守備率(一塁) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マルテ | 128 | .258 | 115 | 22 | 71 | .451 | 124 | 8 | .993 |
大山 | 129 | .260 | 121 | 21 | 71 | .453 | 45 | 0 | 1.00 |
陽川 | 41 | .174 | 8 | 2 | 6 | .326 | 23 | 1 | .984 |
サンズ | 120 | .243 | 101 | 20 | 65 | .451 | 18 | 2 | .989 |
山本 | 69 | .186 | 8 | 0 | 3 | .256 | 12 | 0 | 1.00 |
木浪 | 92 | .227 | 27 | 1 | 15 | .319 | 8 | 0 | 1.00 |
北條 | 33 | .200 | 10 | 1 | 6 | .300 | 6 | 0 | 1.00 |
原口 | 56 | .204 | 10 | 0 | 3 | .286 | 5 | 1 | .875 |
板山 | 43 | .143 | 2 | 0 | 1 | .357 | 1 | 0 | 1.00 |
一塁手としての出場はマルテ選手の124試合がトップの試合数でした。マルテ選手はベストナインにも選出され、セ・リーグを代表する一塁手と言える活躍を見せてくれたシーズンでした。
では一塁手として出場した各選手について、一塁手に求められる資質である打撃面・守備面の2点で昨シーズンの成績を比較してみましょう。
打撃面ですが本塁打はマルテ選手の22本、打点は大山選手とマルテ選手が並んで71打点でトップ。打点はチーム1位の数字です。本塁打もチーム全体で見ても佐藤輝明選手に次ぐチーム2位の数字です。
長打率は大山選手が2厘ではありますがマルテ選手を上回り.453でトップでした。ただ大山選手は得点圏打率が.205と振るわず。
サンズ選手も上位二人に次ぐ成績をおさめていますが、残念ながら2021年オフに退団となっています。
以上から、打撃面に関してはマルテ選手と大山選手の2強でしたね。
続いて守備面を見ていきます。失策数0となった選手は大山選手、山本選手、木浪選手、北條選手、板山選手の5名でした。ただ大山選手と山本選手以外は一塁での出場試合数が10試合未満ですので、評価が難しいところです。
失策数トップはマルテ選手の8個ですが、圧倒的に試合数や守備機会が多かったため当然の結果かと思います。守備率.993はセ・リーグの一塁手で3番目に良い数字ですので、良くも悪くもないといったところでしょうか。
そんな中で45試合に一塁手として出場しながら失策数0であった大山選手は非常に優秀であったと言えます。阪神OBである鳥谷敬氏も大山選手の一塁手としての守備は高く評価していました。
2022年一塁手スタメンを予想
では、今シーズンの一塁手開幕スタメンは誰になるのか予想していきましょう。
各選手の近況を交えながらスタメン候補(大本命、対抗馬、大穴)について解説していきます。
◎大本命:ジェフリー・マルテ(30)
昨シーズン一塁手のベストナインを獲得したマルテ選手が筆頭候補といって間違いないでしょう。
2020年に比べて昨年は守備力を向上していますし、何より類い稀な選球眼に加えて長打も打てるバッターはスタメンに必要不可欠です。
懸念材料としては、2022/1/19日現在来日報道がないことです。
現時点ではコロナウイルス感染防止のための入国後隔離期間は10日間(※)となっているようです。
※厚生労働省:水際対策に係る新たな措置について
これから来日となると春季キャンプに間に合わない可能性があり、調整が出遅れることもありえそうです。
〇対抗馬:大山悠輔(27)
本職は三塁ではありますが、昨年二番目に一塁手起用が多かった大山選手を対抗馬として選出しました。
打撃面ではチャンスでの決定力には懸念があるものの、長打力には申し分ないと言えるでしょう。
また守備面では鳥谷さんがおっしゃるように、一塁ではマルテ選手以上の安定感があるかと思われます。
大山選手の本職である三塁に関しては、佐藤輝明選手も三塁手としての出場に意欲を示しています。
とは言えシーズン通して考えると、実績のある大山選手が三塁につく方が現実的でしょう。
矢野監督も佐藤選手は基本的に外野手として計算しているかのような発言をしています。
以上を踏まえると、やはり大山選手は三塁手起用が多くなると予想されます。
マルテ選手が調整遅れや不調・ケガなどのアクシデントがあった場合は、三塁佐藤選手・一塁大山選手の布陣は十分あり得るかなといったところでしょう。
△大穴:原口文仁(29) ※開幕時は30歳
昨年は一塁出場は5試合であったものの、今シーズンは野手登録に転向を明言している原口選手を大穴として選出させていただきました。
秋季練習でも捕手練習は行わず、外野守備練習や内野守備練習のみを行っていた原口選手。
苦渋の選択だったでしょうが、出場機会を求めての転向となりました。
昨シーズンは右の代打としてベンチ待機が多かった原口選手。
捕手ということで、出来るだけベンチに置いておきたいという思惑がコーチ陣にもあったのではないでしょうか。
野手転向により、その点は解消され試合の早い段階からの起用が増えることが予想されます。
外野と一塁起用のどちらかになると思いますが、これまでの経験から考えるとメインは一塁で外野はサブ的な考えではないでしょうか。
また、原口選手に取って代わるような代打要員の台頭もスタメン出場の可能性を高める要因の一つになりそうです。
個人的には原口選手のファンなので、スタメンで見てみたい思いは強いです!
また、陽川選手も昨年は結果が残せませんでしたが、期待したい選手の一人です。
陽川選手は隔年で活躍する傾向があり、2018以降の出場試合数推移が75→28→71→41となっています。
だから今年は活躍する!とは断言できませんが、昨年以上の成績を期待したいところです。
さいごに
今回は2022年開幕スタメン予想について紹介しました。
守備では捕球能力の高さや他ポジションとの連携、打撃では長打が求められる一塁手。
他ポジションとの兼ね合いもありますが、やはりジェフリー・マルテ選手の開幕スタメンが基本路線と考えられます。
とはいえ春季キャンプやオープン戦の結果次第で形勢は当然変わってくると思いますので、今後も見逃せません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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