【データ振り返り】2/12楽天戦!サトテルは選球眼が向上?

試合結果

2月12日、楽天ゴールデンイーグルスとの練習試合が沖縄県・宜野座で行われました。
前日に続き、タイガースにとっては3試合目となった練習試合ですが、結果は阪神3-0楽天で今季対外試合初勝利となりました。

先発登板の伊藤将司投手は安定感のあるピッチングで3回0失点
打者陣も虎の主砲である大山選手・佐藤輝選手の奮起により3点を奪いました。

佐藤輝選手は紅白戦初戦のホームランから好調が続いていますね。
同じ2年目である伊藤将司投手も紅白戦から無失点が続いています。
2年目コンビがそろって活躍を見せてくれた試合でしたが、昨年からどういった改善があったのでしょうか?

この記事では2/12試合結果の振り返りと、データ解析を用いた考察をしていきたいと思います!

試合結果

スターティングメンバー

2/12 対楽天戦でのスタメンは以下の通り。

打順位置選手名
1(中)近本 光司
2(右)糸井 嘉男
3(左)大山 悠輔
4(三)佐藤 輝明
5(指)ロハス・ジュニア
6(遊)木浪 聖也
7(一)小野寺 暖
8(捕)坂本 誠志郎
9(二)髙寺 望夢

ロハス・ジュニア選手は対外試合初スタメンとなりました。
2番・糸井選手はシーズンでも中々ないため、面白い器用になりました。
どういった結果になったのでしょうか?
では早速試合結果を見ていきましょう。

理想的な先制で逃げ切り!

スコアボード

123456789R
楽天ゴールデンイーグルス
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
阪神タイガース
1
0
0
0
0
0
0
0
2
3

ハイライト

1回裏阪神 3番 大山悠輔 センターへのタイムリーヒット 神1-0楽
9回裏阪神 6番 木浪聖也 レフトへのタイムリーヒット 神2-0楽
9回裏阪神 8番 長坂拳弥 サードゴロの間に1点 神3-0楽

1回裏、リードオフマン・近本選手がツーベースヒットで出塁し、糸井選手が塁を進めて大山選手がタイムリーヒットと理想的な形で先制しました。

そのあとは両軍打線は沈黙。

最終回は後攻チームであるタイガースが勝っていましたが、練習試合ということもあり9回裏まで続行。
この回に佐藤輝選手・熊谷選手・木浪選手が連続ヒットで1点、長坂選手の内野ゴロの間に1点を入れ、計2点を追加しました。

連日打ち込まれていた中継ぎ陣が奮起!

選手投球回投球数打者被安打奪三振与四球与死球失点自責点
伊藤 将司33211210000
村上 頌樹2226020000
浜地 真澄1123010000
石井 大智2348220000
湯浅 京己1133000000

これまでの練習試合ではかなり打ち込まれていた若手中継ぎ陣でしたが、本日は見事0点に抑えてくれました。
特に石井投手のピッチングは見事で、武器であるシンカーもしっかり決まっていました。

球種配分としては44%がシンカーとストレート以上に多投していました。
より精度を上げるために試している段階なのではないでしょうか。

データで振り返る

では続いてデータ解析の結果から各選手の成績について考察していきます。
今回の打席内容や投球内容を一球ずつ振り返ることで、「昨年との違い」や「現状の課題」を浮き彫りにしたいと思います。

伊藤将 課題としていた内角攻めはどうか?

一人目は伊藤将司投手についてデータを見ていきましょう。
まずは球種配分から。
今回32球の配分は以下の通りでした。

ストレートが5割近くを占めながら、カットボール・ツーシーム・チェンジアップとバランスよく投げ分けていました。
フォークボールは自主トレ期間中にオリックス・能見投手から教わった球種。
シーズンでも要所要所で使われるのではないでしょうか?

続いてゾーン別投球数についてみてみましょう。

試合前に報道陣に対して「内角攻めが課題である」と述べていた伊藤将司投手。
実際にデータからも意識的に内角へ投げられていたことがよく分かります。

内角のボール球5球中2球でスイングを奪えており、内角被打率は.000と精度も上々ではないでしょうか?

阪神・伊藤将 省エネ32球で3回零封 開幕投手へ新境地 左打者へのチェンジアップ多投「試しながら」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
 2年目の壁を破る決意のこもったパフォーマンスだった。対外試合初先発となった阪神・伊藤将は、3回2安打無失点の快投。新球のフォーク、左打者へのチェンジアップなど昨季からの進化を感じさせる内容で貫禄を示した。

佐藤輝 ボール見極め率が昨年から大幅改善!?

続いて連日絶好調の佐藤輝選手についてデータを見ていきましょう。
練習試合3戦での打率は以下の通り。

.417とかなり調子が良いことが伺えます。
それに加えて、2ストライクと追い込まれてからの打率は.429と更に良いです。

では昨年課題であったボール球の見極めはどうでしょう?
3試合ボール20球中16球を見逃しており、見極め率は80%。
昨年は60%超でしたので、今期は20%向上しており、サンプル数は少ないですがかなり改善されています。
ちなみにオリックス・吉田正尚選手の2021年ボール見極め率は82%。
日本を代表するバッターであることがよく分かります。

続いてコース別打率は以下の通り。

昨年から得意としていたローボールは今年も打率は良い結果となっています。
インハイの打率は低いですが、サンプル数も少ないため何とも言えません。
オープン戦でもチェックしていきたいポイントになりますね。

さいごに

2/12対楽天戦の結果やデータで振り返る伊藤将投手・佐藤輝選手の特徴について紹介しました。

伊藤将投手は流石の安定感です。
怪我無く順調にいけば開幕ローテーションはほぼ間違いないでしょう。
フォークボール・内角攻めの精度が維持できれば、10勝以上は固そうです!

佐藤輝選手の好調のカギはボール見極め率にありそうです。
昨年もボール球で誘い出される場面がかなり多かったので、見極めることができればストライクゾーン内での勝負も増えていくことでしょう。

今後もデータでの振り返りは行っていきたいと思いますので、次回もお楽しみに。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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