2月8日、新庄BIGBOSS率いる日本ハムファイターズとの練習試合が行われました。
練習試合ながらも異例の地上波放送まで行われる注目度でしたが、結果は阪神3-6日本ハムで惨敗・・・。
特に先発登板となった及川投手には注目が集まっていましたが、3回3失点とほろ苦い実践デビューとなりました。
とは言え、まだまだキャンプは始まったばかり。
配球データを振り返りながら、昨年との違いや課題についてみていきましょう!
試合結果
スタメンはかなり実践を見据えた布陣
2022年初の対外試合でのスタメンは以下の通り。
1 | (中) | 近本 |
2 | (二) | 木浪 |
3 | (三) | 大山 |
4 | (右) | 佐藤輝 |
5 | (指) | 糸井 |
6 | (捕) | 梅野 |
7 | (遊) | 小幡 |
8 | (左) | 江越 |
9 | (一) | 小野寺 |
(投) | 及川 |
近本選手や大山選手、佐藤輝選手などほぼ開幕スタメンが確定している選手も多く、かなり実践を意識したスタメンになっているように感じます。
では早速試合結果を見ていきましょう。
まだまだ調整中とはいえ、やはり得点力不足を感じる結果に
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
日本ハムファイターズ | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 6 |
阪神タイガース | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
阪神の実践初陣はわずか6安打2点という結果に・・・。
このメンバーを揃えながら2点は少し寂しいですね。
特に、木浪選手・梅野選手・小幡選手・江越選手・小野寺選手はノーヒットに終わっています。
ただ主軸自体は結果を残しています。
実践ホームラン第一号は大山!
阪神タイガース対外試合での第一号ホームランは大山選手でした。
練習試合とは言え4番の座を佐藤輝選手に明け渡した試合での一発は大きな価値がありますね。
日本ハムとの練習試合で本塁打を放った #大山悠輔 選手。 pic.twitter.com/ttM6PSZIem
— スポニチTIGERSフォト (@Sponichi_Tfoto) February 8, 2022
ただ本人としては課題を感じているようで、
本塁打の前に2球を打ち損じてファウルにした。「1発で仕留めるところも課題。日々の積み重ね。辛抱強くやっていきたい」。
日刊スポーツ 大山悠輔22年阪神1号、新庄ビッグボスも絶賛 佐藤輝明に4番譲るも「打順じゃない」
ここぞという所での決定力はまだまだ磨いていってほしいですね。
高卒2年目・髙寺望夢の快進撃!
昨年秋のフェニックスリーグから期待されている注目株・髙寺望夢内野手が、またもや活躍!
途中出場ながらも日本ハム・柿木蓮投手からセンター前ヒットを記録。
その後のインタビューでは以下のように答えています。
「打率を残せる打者になりたい。今年は1軍の戦力になれるように頑張ります」と力強く宣言した。
日刊スポーツ 「期待枠」阪神の高卒2年目高寺望夢がまた安打「今年は1軍の戦力になれるように」
一軍の戦力と言わず、スタメンを奪取するような期待をしたいところです!
投手陣はそろって結果が残せず・・・
一方で投手陣は踏ん張り切れず、石井大智投手以外の及川・浜地・村上・湯浅投手は失点を記録してしまう結果に。
若手注目投手が立て続けに登場しましたが、ピリッとしない投球が続いてしまいました。
選手 | 投球回 | 投球数 | 打者 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 与四球 | 与死球 | ボーク | 失点 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
及川 雅貴 | 3 | 49 | 14 | 3 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 3 | 3 |
浜地 真澄 | 2 | 43 | 10 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 |
村上 頌樹 | 2 | 25 | 7 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
石井 大智 | 1 | 16 | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
湯浅 京己 | 1 | 18 | 5 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
データで振り返る及川投手
結果としては負け投手となってしまった及川雅貴投手。
まだまだ先発ローテーション入りには課題が残っているように感じます。
では今回の投球内容をデータで振り返ることで、「昨年との違い」や「現状の課題」を浮き彫りにしたいと思います。
球種配分はカーブが増えている
まずは球種配分から。
今回49球の配分は以下の通りでした。
ストレート | 23球 | 46.9% |
スライダー | 11球 | 22.4% |
ツーシーム | 8球 | 16.3% |
カーブ | 6球 | 12.2% |
チェンジアップ | 1球 | 2.0% |
やはり特筆すべきはカーブ。
昨年は全体の1%程度だった球種ですが、今回の登板では10%以上となっており、改めてカーブを実践で多投していこうと考えている姿勢はうかがえます。
しかしカーブは6球中4球がボールに。ここはまだまだ課題ですね。
100km前後のカーブと切れ味抜群のストレートが上手くコントロールできれば、かなり大きな武器になるでしょう。
球速 | 結果 |
106km | ボール |
98km | 空振り |
104km | ボール |
106km | ボール |
– | ライトフライ |
114km | ボール |
被打率が高い右バッター対策が大きな課題か
続いて左打者・右打者ごとの結果の違いは以下の通り。
アウト | ヒット | 四球 | 死球 | ||||
ゴロ | フライ | 三振 | 単打 | 長打 | |||
右打者 | 2 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 |
左打者 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 |
左打者は四球を出しながらもヒットはなく、抑え込んでいると言えます。
一方で右打者からはかなり打ち込まれてしまったという印象がありますね。
やはり右打者をどれだけ抑えられるかが先発ローテーション獲得の大きなカギになりそうです。
なお打たれた球種はいずれもストレート。
球速は141kmや137kmとあまり速度が出ておらず、本来の持ち味も出ていなかった可能性が高いですね。
この辺りはスタミナ切れが大きな要因になっているのではないでしょうか。
さいごに
阪神今期初の対外試合の結果、およびデータで振り返る及川投手の課題について紹介しました。
スタミナ面や制球力、苦手とする右打者への対応など数々の課題が浮き彫りになったのではないでしょうか。
この時期に課題を見つけられたことは大きな収穫と言えそうです!
開幕に向けての大きな成長につなげていってほしいなと思います!
今後もデータでの振り返りは行っていきたいと思いますので、次回もお楽しみに。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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