2月27日、阪神タイガースの矢野燿大監督はヤクルトとの練習試合後のインタビューにて及川雅貴投手を中継ぎとして起用する旨をコメントしました。
昨シーズンは中継ぎとして開花した及川雅貴投手。
今シーズンは先発投手での活躍を目指していただけに悔しい結果となってしまいました。
なぜ矢野監督はこのタイミングで先発から中継ぎに配置転向を決めたのでしょうか?
またファンの本音は?
この記事では報道内容とネットの反応、練習試合の成績について考察していきます!
矢野監督のコメント内容およびネットの反応
報道内容は?
以下、矢野監督のインタビューを引用。
矢野監督は今後の起用法について「中(継ぎ)でいこうと思っている」と明言した。左腕は広報を通じ「今日も立ち上がりが悪く、課題の残る投球になった。その後は気持ちを切り替えて、自分のボールで打者を抑えることができたのはよかった」とコメントした。
日刊スポーツ 先発挑戦の阪神及川雅貴、中継ぎに配置転換見込み「中でいこうと」矢野監督 立ち上がりが課題
立ち上がりの投球に課題があるようです。
とはいえ立ち上がりの課題自体は先発断念の理由ではなさそうです。
先発初登板のコメントにその理由はありました。
以下、2月19日の練習試合後のコメントです。
及川の投球内容について問われた矢野監督は開口一番で「この投球じゃ先発はしんどいね。長いイニングは持たないし、それなりの打者が並んで来た時に、どう抑えるのか見えない」とバッサリ。「一軍のバッターが並んで来た時に、ゼロで終わることはないと思うし、中身としても、もうワンランク、ツーランク上げていかないと、長いイニングっていうのはしんどい」と続けた。
東スポ 阪神・及川 3回無失点も…矢野監督「この投球じゃ先発はしんどい」 ローテ争い一歩後退
長いイニングを投げ切る体力が無いことを懸念されており、これが大きな決め手となった可能性が高いです。
また同じく先発ローテーション争いをしていた藤浪晋太郎投手が順調に調整が出来ていることも一つの要因でしょう。
春季キャンプの投手MVPにも矢野監督によって選ばれています。
開発も一か月前に迫っているため、早く転向を伝えることで準備期間を出来るだけ長くしたいという意図がありそうです。
Twitterのコメントまとめ
及川投手の中継ぎ転向に関してTwitter上での意見をまとめました。
将来を見越してそのまま先発調整で二軍から這い上がってくれたらいいのにと思うけどな。
このまま一生中継ぎというワケではないんやろうから短期的なことを見ずに育てて欲しいケドな。
まぁ現時点で二軍は機能してないけど。
#阪神タイガース
今季はリリーフ陣に不安しかないからな(´・ω・`)
あと左は何枚居てもいいぐらいだし
ただチームとしては中継ぎの左4枚はかなり大きい!
桐敷、及川、岩貞、岩崎
ここにアルカンタラ、ケラー、あと右2〜3人(小野?才木?小林?小川?)が入るイメージなら中継ぎもなんとかなると思うな🤔
まだ若いからこういう経験が必ず糧になると思う由伸も最初は中継ぎ経験してるし
中継ぎで力つけてもろて
四球の多さは昨年からの課題で今春はどうかな?と思ったけど全く改善されてなくて残念…2軍でイチから見直してまた戻ってきてほしい
#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/f4569…
良いところもあって納得できたところもあって良かったです
中継ぎは及川くんが入る事で厚みが増す…..応援してますっ📣
中継ぎが正解なのかな?
まあこれから先、どうなるかはわからないけど🐯🙄
桐敷を中継ぎは勿体ないし、今の及川だと1イニングをバーン行く方が合うたる思う
本人としては悔しい転向となったかと思いますが、ファンとしては応援する声が多く聞かれました。
やはり昨シーズンの中継ぎでの活躍から、中継ぎでの奮起を期待する方も多かったようです。
とは言えまだまだ20歳(2022年4月で21歳)と若いです。
機会があれば何度でも先発に挑戦してほしいところです。
練習試合の成績を振り返る
では、春季キャンプにおける練習試合の成績を振り返ってみましょう。
名前 | 防御率 | 試合 | 回数 | 被打者 | 投球数 | 被安 | 被本 | 三振 | 四球 | 死球 | 失点 | 自責 |
及川雅貴 | 4.50 | 2 | 6 | 26 | 97 | 4 | 0 | 4 | 5 | 0 | 3 | 3 |
全6イニングで被安打4、四球5、失点3で防御率は4.5という結果でした。
数字上は可もなく不可もなくといった印象です。
続いて球種別の配分及び球速は以下の通り。
球種 | 球数 | 配分 | 平均球速(km/h) |
ストレート | 49 | 50.52% | 137.2 |
スライダー | 25 | 25.77% | 124.9 |
ツーシーム | 12 | 12.37% | 130.2 |
カーブ | 9 | 9.28% | ー(測定不可) |
チェンジアップ | 2 | 2.06% | 122.0 |
及川投手の球速はMAX153km/hですので、練習試合ではストレートの球速があまり出ていないことが分かります。
春先の投球のためあまり出ていないのかと思いますが、それにしても平均は少し遅いですね。
この辺りに体力不測の影響が垣間見えます。
最後にコース別の被打率を見てみましょう。
四隅に投げ切ることがあまりできておらず、コース中心に集まった球を打たれてしまっていることがよく分かります。
元々制球よりも球威で抑え込むタイプではありますが、長いイニングを任せるとどうしても中心に集まってしまうと打ち込まう傾向にあるのかもしれません。
さいごに
及川投手の中継ぎ再転向に関するニュースとネット上の反応、練習試合での成績について紹介しました。
賛否両論あるとは思いますが、練習試合の結果を見る限りでは妥当な判断と言えそうです。
とは言え、昨シーズンの活躍を見ていますので、今シーズンは中継ぎとしてさらなる飛躍に期待したいところです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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